その日僕は同窓会に行きました
みんなのムードメーカーのA
頭がよくてわからない問題を教えてくれたB
クラスのマドンナでみんなに憧れられてたC
僕はまたこの愉快なメンバーと騒げることに幸せを感じました
わいわいがやがやと思い出を語っているうちについに最期の修学旅行の話になりました
飛行機の中すごかったよな? だってファーストクラスだぜwww
そんな事を話しているといきなり空気が変わりました
なんだと思ってみてみると木曽が・・・木曽?木曽がなぜここに
さっきまで馬鹿騒ぎしていたAもBもCもクラスの皆もそして私もおびえました
木曽は一人ひとりの席の前に行き、水をかけて回っています
木曽が私の前に来たとき思わず叫んでしまいました
「お前はあのときいなかった お前はこの世にいないはずだ」
【解説】
『最期の修学旅行の話』
つまり、語り手やA.B.Cは飛行機の墜落事故で死んでしまった。
木曽だけはその修学旅行に来なかったため、
墜落事故を免れることができた。
同窓会というのはお盆のことだろう。
木曽が水をかけているのも、
お墓に水をかけて回っている描写。
文章中の「この世」が「あの世」の意味で使われています。
ちなみに「最期」というのは、最後と違って
死ぬ時、死ぬ時期のことを表しているため、
タイトルだけでもすでにネタバレ??