【意味怖】ペンション

友人のAと山へドライブへ行った帰り、
山中でガス欠になり宛もなく歩いた末
完全に迷子になってしまった俺たちだが、
運のいいことに一軒のペンションを発見し
オーナーのご好意で一晩泊めてもらえることになった。

食事に風呂まで頂いて、
地獄に仏とはこのことか。

このオーナーのBさんが気さくな人で
他愛ない会話が弾んだ。

「じゃあさー、みんな好きな食べ物ってなに？」

「小学生の会話かよｗあー、まぁカレーとかハンバーグとか？」

「お前こそ小学生かよｗ」

「うっせ。じゃあ、お前は何よ？」

「肉」

「ざっくりしすぎだろｗ」

「じゃあ牛肉」

「変わらんしｗｗｗじゃBさんは？」

「ベジタリアン。あっ」

「あー、なんか分かる。そんな感じするわ、草食系っぽい。」

「あ、うん。やっぱ分かる？」

「肉食って感じはないっすよね」

「もう、こんな時間か。明日は早いんだからもう寝た方がいいよ」

翌朝、Bさんにガソリンを分けてもらい
俺たちは無事帰路につくことができた。

【解説】

【意味怖】不妊

とある病院。

「どうですか、具合は？」

「もう、嬉しくって仕方がありません！」

大きなお腹の患者が
大切そうに自分のお腹をさすりながら
喜びの笑みを浮かべている。

「彼も『奇跡だ』って
きっと神様が子供が出来ない私達に授けてくれたんですね」

患者は号泣している

「不妊治療も『貴方には効果がない』
ってどの病院でも言われていたのに」

「何かあったらナースコールを・・。」

「ハイ！」

「先生、あの人どうなんですか？」

「妊娠じゃない『畸形嚢腫』だよ」

あの人、落ち込むだろうな・・・。

でも仕方がない、
だってどんなに治療をしてもあの人は・・

【解説】